ご挨拶


当研究会は平成17年7月、『道南魚道研究会』(任意団体)として発足し、早や12年の節目の年を迎えました。

会員の皆様、そして多方面にわたってご理解・ご協力を頂いております魚道管理者の皆様には、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

昨年度(平成29)は、当会にとって印象的な出来事が2つございました。

1つは、7月24日に行われた第1回インフラメンテナンス大賞授賞式への出席です。

そして2つ目は、11月22日から24日まで、韓国農村公団からの依頼で研究者の皆様を魚道見学にご案内したことです。

インフラメンテナンス大賞は我が国のインフラメンテナンス産業の活性化を図るとともに、インフラメンテナンスの理念の普及を図ることを目的として、国土交通省を主体に関係6省において実施されたものです。

私共の活動の中心であります「魚道清掃ボランティア活動と魚道データベースの構築」が「メンテナンスを支える活動部門」において「優秀賞」を受賞することができました。

我が国の将来は、人口減少など社会的制約の中で持続可能なインフラの維持更新を模索していく必要があります。魚道を含め、公共施設は適切な維持管理によって快適さ(効率的活用)の向上と長寿命化が図られます。即ち、より多くの皆さんにより長期間にわたって利用されることが、経済性にも優れた社会基盤であるものと確信いたします。

韓国の訪問団の皆様には「日本は魚道の先進国」とのお言葉を頂きました。

多分に社交辞令を含んだものとは思いますが、「環境問題」は単にその領域に留まるものではなく、水産資源、観光資源、社会経済・文化などの領域への波及効果を期待するもではないかとする印象を覚えました。

果たしてわが国が真に「(魚道の)先進国」であるのか、或いはいつまで「先進国」の地位に留まることができるのかを試されているようにも感じます。

北海道にある約3,300か所の魚道のうち8割以上が魚道台帳形式でWeb登録され、今後はモニタリング活動を展開させたいと考えております。魚道データベースが魚道管理者や研究機関は勿論のこと、幅広く皆様に活用していただき、よりよい魚道の姿、効率的な事業計画の在り方などの議論が深まることを期待しております。

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